☆歯並びと噛み合わせ☆
“歯並び”と“噛み合わせ”は、厳密には同じ意味ではありません。今では、矯正治療も普通に認識され、可能であれば、やりたいという人が多いようですが、一般的に少し情報が足りないように思います。
矯正治療は、“歯並びが悪い場合に、歯を並び替えて審美的に綺麗にすること”と、一般的に認識されているようですが、本質的に少し違います。
矯正治療の1番の目的は、歯を並べ替える(歯の位置を改善)ことにより、“機能を回復する”ことです。そして、機能的に生理的な状態になれば、同時に審美的にも改善されているはずです。ここが最も重要なところであり、勘違いされている場合が多いのですが、例えば、綺麗に歯が並んでいるのに、まったく噛み合っていない、という場合があります。治療においても、ただ歯を並べただけで、機能的に問題があれば、その状態を維持することもできません。(綺麗に並べば、自動的に噛み合うというわけではありません)
矯正治療とは、特に成人矯正の場合は、骨格、筋肉、歯周組織、歯牙形態、審美性等、全ての診査・診断が必要で、多くの場合、矯正外の治療も必要となるはずです。悪い噛み合わせのまま噛んでいたせいで、それに合わせて削れてたり、欠けたりした歯や、悪い噛み合わせに合わせて治した被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)はそのまま矯正してしまうと、歯の位置はくるってしまい、機能的にも審美的にも問題が生じます。歯肉も悪い噛み合わせにより下がってしまったり、減ってしまっている場合が多いです。
ですから、まず総合的に機能回復(基本的に矯正治療は咬合再構成)し、それにより基本的には審美性も回復します(多くの審美歯科の治療は、機能とかかわっているので、治療する必然性があるといえます)。そこで、更なる審美性を求めるなら、審美歯科治療(コスメティック?)が必要となります(病的ではない歯を、美的により美しくするために、漂白やセラミックを装着する)。